マシュマロな彼





恋ちゃんは、たしかにそう言った。


どうしよう……。



いつかこうなっちゃうかも……って


そんな気はしてた。



私と雪が付き合っている事がバレタ日………。


きっとその情報は、恋ちゃんの耳にもちゃんと入っていたと思う。




しかもこの雰囲気、告白する気じゃん……。



「おい、雪っ。お前一緒に帰るんだろ?」



雄也くんが、私と雪の方を見ながら言った。







「ちょっとだけだから……いいでしょ」



ドアの方にいた果奈ちゃんは、いつの間にか雪の側まで来ていた。



「ん~…」




雪はどうしよう…といった様子でこっちを見てきた。




行かないで…、一緒に帰ろう?



そう言いたかったのに、私の口から出たのは



「いいじゃん。行ってきなよ」




という正反対の言葉……。






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