マシュマロな彼
恋ちゃんは、雪の胸をポカポカと泣きながら叩いている。
………やめて。雪に触らないで。
こんな事を思ってしまう貪欲な自分。
こんなに嫉妬深かったんだ………………。
雪が好きだからこその感情。
雪と恋ちゃんが、話しているのを見るのが辛い。
雪はちゃんと私の元へ帰って来てくれる……そう思いたいのに思う事が出来ない。
そんな自分が嫌で嫌でたまらない……。
もう、見ているのが嫌……。
そう思った私は、ドアの前から立ち去ろうと、一歩踏み出した。
その時……。
「ユッキー……!!」
そんな大きな声と共に、ガシャンと何かが倒れる音がした。