マシュマロな彼
ちょっとやそっとの事では、起きないような大きな音。
雪に何かあったんじゃ……!!
そう思うと、いてもたってもいられなくなって、さっきまでへばり付いていたドアを思い切り開けた。
「雪っ………?」
だけど、そこには………。
「さく、ら……!!」
恋ちゃんに抱きつかれて、倒れている雪がいた。
周りには、倒れた机やイスが散乱していた。
雪は、まん丸な目をさらに大きく開いて
何が起こったのか分からない様子で恋ちゃんと私を交互に見ている。
教室の角には、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた果奈ちゃんと
ビックリした様子の姫香ちゃん。
……どういうこと?