マシュマロな彼
「やぁ~…。いたぁい…」
雪に抱きついている恋ちゃんが、とびっきり甘い声を出す。
そのたびに、締め付けられる胸。
「ユッキー…大丈夫?」
雪に巻きつけている腕の力を、明らかに強くする恋ちゃん。
そして、横目で私をチラッっと見た。
まるで、私に見せ付けているよう………。
「大丈夫だから……、花園さん、退いて?」
雪は、優しく恋ちゃんに話しかける。
だけど……
「足いたぁい…。挫いちゃったかも。ユッキー…保健室まで連れてって?」