マシュマロな彼
・ケンカの理由(ワケ)
私は今、異様な光景を目にしている。
私は、雄也くんと別れた後、雪と恋ちゃんが気になり、保健室の前まで来ていた。
気になるのに、いざとなったらどうしたらいいのか分からなくて
勇気がなくて保健室の前をうろうろしていた。
運よく、保健室のドアは少し開いていて、中が見える状況だった。
そして、物音を立てないようにし、コッソリと中を覗いた……。
中には帰ったはずの雄也君。
そして、床に倒れている私の大好きな雪と、その横にいる恋ちゃん……………。
そんな二人に向かって、雄也くんは大きな声で叫んだ。
大人しい雄也くんが、私のために……必死になって何かを訴えている…。
そのうち、雄也君の顔が真っ赤になった。
そして、雪の胸倉を掴むと、思いっきり拳を振り上げた。