マシュマロな彼
私と雪の事なのに、雄也くんを巻き込んでしまった……。
胸に、チクリと痛みが走った。
教室までほんの少しなのに、そこまで行く時間が永遠のように感じられる廊下。
隣を歩く雄也くんに申し訳ないという気持ちが湧き出てきた。
いつもなら、雪が変な事を言って、雄也くんがツッコんで、見ている私が笑う………
ってかんじだったけど、今はそんなのじゃない。
私と雄也くんの間には、会話なんて一つもなくて非常に気まずい状態。
昨日何があったのか、聞きたいけど、聞きたくない。
そんな複雑な感情が心の中をうごめいている。
なんか、雄也くん元気ないし………元気付けなきゃ。
そう思って、私は雄也くんに話しかけようとした。
その時………
「おはよう」