マシュマロな彼
「――…っ!ごめんなさいっ!!」
しりもちをついて痛そうにしている雪に深く頭を下げて謝る。
なんて事しちゃったんだろう…。
雪、私の事嫌いになっちゃったかも………。
「いや。俺の方こそゴメン。突然…キスなんてしちゃって……。もう、しないから」
雪は、優しく微笑むと
「桜、これ食べよー?」
といって、バックからマシュマロを取り出した。
その一言で、重たい空気が一気に吹き飛んで、ふわふわした雰囲気になった。
―――…マシュマロって、雪らしい感じがする。
私は雪の手からマシュマロを受け取り口に頬ばった。