マシュマロな彼

「私……、雪の側にいていいの？」




「いいに決まってるじゃん。誰も俺たちの邪魔はできないよ？」



こっちが恥ずかしくなるくらいのくさいセリフを言ってのけた雪。



さぞかし誇らしげな表情をしてるんだとおもったんだけど



それはまったく違ったみたい。



だって……ほら…………





「雪、顔真っ赤………」


「み、見ちゃダメだってば…」


「か、かわいい～」





目の前には、いつも雪に遊ばれて真っ赤になっている私よりも



もっと赤いと思われる雪の顔。




雪はその顔を隠そうと、片手で顔を覆っている。



だけど、それってちょっと逆効果。



だって、だって……それってちょっとした萌ポイントだよ？



そういうとこが、可愛いんじゃん。