マシュマロな彼
「………へ?」
昼間っから、頭おかしいのかこの人は。
あぁそうか!まだ寝ぼけてるんだな。
そうだそうだ……って。
「何いってんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
最初こそ、何を言っているのか意味がわからなかったものの
わかった今…一発殴って目を覚まさせないと、気がすまない。
だって……目の端には真っ赤になった雄也くんの顔。
体に突き刺さるように感じる、クラスメイトたちの視線。
いつから耳を欹てていたのかはわからないけど
雪がさっきの青春の過ちとも取れる発言をした時から
このクラスの時間は……っていうか、皆の動きはピタリと止まってしまった。
仮にだよ?
二人きりだったらまだいいかも知れないんですけども……。
ここ、教室ですよ?
隣、雄也くんがいますよ?
周り、クラスメイトがいっぱいいますよ?
全部…ぜぇぇぇぇんぶ………、聞かれちゃいましたよ?