マシュマロな彼




「雪?…明日も作って来てあげてもいいよ」



本当は、「明日も作ってくるね」なんて可愛く言いたいけど



どうしてもこんな風に言ってしまう。




だけど、


「ほんと?じゃあ、楽しみにしてるねっ」




天邪鬼な私の言葉なんて気にしないで、そんな風に言ってくれる雪。



やっぱり…可愛いかも。


昼休みは、ご飯を食べてゆっくりするぐらいの時間はあるから





急いで食べよう雪とあの桜の木下でまったりしようと思っていたんだけど………。





「おい雪~!サッカーしねぇ?」


教室の入り口から、隣のクラスの雪の友達がひょっこり顔を出した。



いつも雪は、私に気を使って友達からの誘いを断ってくれる。


たまには、雪も遊びたいよね。





「あ~…、ごめ「……雪」


やっぱり、雪の友達に直接「雪が遊びたいんだって~」なんていえないから




「今日私……、大丈夫だから。遊びに行って?」



気を使わせないように、表情に出さないように…笑っていった。



寂しいけど…、また明日も明後日も……ずっとあるからね。





< 182 / 281 >

この作品をシェア

pagetop