マシュマロな彼
●波乱の予感?
・逆襲
「ふぁぁぁぁ…、眠いぃ」
まだ桜の花弁が、所々に残っている桜の木を
その下に寝転んで見上げながら、両手を大きく伸ばし大きなあくびをした。
そのまま眠ってしまおうかなぁ…なんて考えながら静かに瞼を閉じた。
ここは学校だけど、人が来ないからこんなに堂々としていても大丈夫。
な……、はずだったんだけど
「桜ちゃん」
いきなり、聞いたことのある可愛い声と共に、暗い影を落された。
「んー…?」
慌てて閉じていた瞼をこじ開けると、そこには何故かあの人の姿。
「なんでここに?」
「ずっと1人になるのを待っていたのよ。桜ちゃん?」
「どうして……」
「ふふふ。そんな顔しないでよ…ね?」
「恋ちゃん……」
そう…。
今、私の目の前に立っているのはあの恋ちゃん……。