マシュマロな彼
きっと、今までの私ならすぐに雪と別れる……という決断を出していたと思う。
だけど、私は変わりたい……。
雪と出会った事で、変わったっていう事を証明したい。
そのためには
「よしっ…。頑張るぞ」
「……?」
何のことかさっぱりわかっていない雪をよそに、小さくガッツポーズをした。
恋ちゃんは、侮れない。
私を守ってくれる人なんて、誰一人としていないかもしれない。
それでも私は……。
明日からは、きっと一日一日が長くなる。
それまでの、しばしの安らぎ……ってやつね。
隣にいる雪の甘い香りを吸い込んで、目を閉じた。
きっと、このままずーっと雪の側にいられるよね?