マシュマロな彼
「えっ……や……」
すやすやと気持ちよさそうに眠っている男の子。
意外と近くにいたことに驚いて、少し後退した。
いつからいたの……?
見たこともない顔だけど、制服が一緒だという事から同じ学年であることがわかった。
だけど、こんな人この学校にいたっけ?
そう思う程に、何かオーラをまとっている。
このくらいのビジュアルがあったら、女の子も1人や2人いそうだ。
風が通るごとに、ふわふわと揺れる髪の毛。
雪ほど猫毛ではないけど、この髪の毛も比較的柔らかい方。
気持ちよさそうだなっ……
触りたい衝動に駆られ、ゆっくりと手を伸ばした。
――――――ぎゅ