マシュマロな彼
「うめっち……、冗談もほどほどにしてよ」
いつもより低い声。
その低音は、雪の胸から震えとなって伝わってきた。
私を落ち着かせようとするように
背中を何度も往復する暖かい手は私の涙を止めた。
ピリピリとした空気の中、先に口を開いたのは梅田先生だった。
「あーあ、お遊びが過ぎたかな」
シーツの擦れる音がして、背中越しに梅田先生が動いたのがわかった。
「はぁ……」
雪のため息と先生のククッっという笑い声が同時に耳に届いた。
えっ…、なにっ?
奇妙な雰囲気の二人が気になった私は、雪の胸から顔を離し
恐る恐る、先生の顔を見た。