マシュマロな彼
「―――らぁ…、さくらぁ」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
グラングランとなる頭の中で、5人の雪が笑ってる。
なに……?
私、どうなってんの?
「ゆ、きぃ?」
「おぉぉぉい……、さくらさぁぁぁん?」
だんだんのしっかりして来る視界の中で、さっきの恐ろしい出来事を思い出していた。
「ゆっ、ゆき!マシュマロ…、爆弾…、逃げてっ」
パニックになる頭の中で考える事は、逃げなきゃって事。
だけど、慌ててる私を見た雪がありえないくらい笑い出した。
「さ、さくらぁ…ば、爆弾って…なにそれ……」
「はへ?」