マシュマロな彼
「もう雪……、何やってんの―…。なんで私がこんな事しなきゃいけないの?」
「だって……、プリント整理なんてめんどくさいもん」
「それは雪が頼まれた事でしょ?雄也くんだって居るじゃん」
「雄也は今、部活だもん」
「だからって、これ……」
私は今、学校の中庭にいた。
もちろん隣には、私の彼氏の雪も。
雪は、委員会で頼まれた資料をパラパラと捲ってはため息をついていた。
「雪っ…!早くしなきゃ終わんないよ」
今日は、恋ちゃんが風邪で休みのため、委員会の仕事は全部雪に回ってきちゃうんだ。
今までしてなかっただけあって、まったく出来ないらしい。
だからって、どうして私が……。