マシュマロな彼




しばらく海で遊んでいると、頭がボー…っとなってきた。


もしかして熱射病かなにか?


「雪……、私ちょっと休みたいかも」


「さくら具合悪いの?そういえば、ちょっと顔色悪いかも」


「大丈夫だよ。ちょっとクラクラするだけ」


「大丈夫なわけないよ!!」


雪は心配性なんだろうか…そう思わずにはいられない。



私の腕をグイ…っと掴むと、自分のオデコと私のオデコをくっつけた。


雪の顔が、間近にある〜!!

海水で濡れた前髪が、私のオデコにひっついて、雪の存在感を強めた。



「ん――…、熱はないみたいだけどなぁ」



何食わぬ顔でそう言いながらオデコは離されたんだけど……


「あれ?さくら、やっぱり熱あるの?」



あんな事されて、赤くならない人なんていないよ〜!!


雪の鈍感………。




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