マシュマロな彼




「だって……、今から歩いて駅までいけないじゃん」

「でも……だからって」


今の位置から、駅までの距離は結構ある。


歩いていったら、駅まで行けない訳じゃないかも知れないけど、道知らないし……日も傾いてるし。


どうやらやっぱり……


「泊まる所探そ?」

「………うん」


泊まるしかないみたいだ…。







「雪……、嘘だよね」


「ううん、本気だけど?」


「本気って、ここ……」


「そうだね」


暗くならないうちにと、早歩きで泊まる所を探していた私達は、やっとの思いでその場所を見つけた。


既に足は棒の状態……。


やっと休める…そう思った私の前に現れたのは、ピンク色した大きな建物。


知識の無い私にだって、ここがどんな場所なのかはすぐにわかった。





< 257 / 281 >

この作品をシェア

pagetop