マシュマロな彼
そんな事を考え、部屋に戻ろうと足を一歩踏み出そうとした瞬間……
―――…ガラッ
「へ………」
「あ………」
しばらくの沈黙。
私は、何故かそれを足元からじっくり見てしまった。
そして……
「い、いや~~~~~~っ!!」
今出る限りの声を思いっきり出して叫んだ。
私の目の前に現れたのは、裸の雪だった。
両手で目を覆ってしゃがみこむも、さっきの光景が頭から離れない。
見ちゃった!!
男の人の…雪の……裸見ちゃった!!
心臓の音が頭まで響いてきて、頭の中がクラクラする。
「ふわっ!!へ……、ヤバ!!」
上から慌てふためく雪の声が聞こえるけど、この場から動けそうにもなくって…
「は、早く服着てぇ!!」
やっぱり、そう叫ぶしかなかった。