マシュマロな彼



「いーの。だってテルの事、もう好きじゃないんだもん。だいたい付き合ったのだってテルがしつこかったからだし」




………好きじゃないもんって。



そんな事でいいの!?





「えぇー。もったいなぁい。恋ちゃんとテルくん似合ってたのになぁ…」



かわいい系の、たしか……姫香ちゃんとかいう子が言った。



「えー、似合ってないからぁ。テルって、以外と子供っぽいし、束縛激しいし、なんかウザイんだよね」





恋ちゃんがズバッっと一言。


私は、見たこともないテルくんという人の事を哀れんでいた。



だって……


だって可哀相じゃん…。こんなに言われて…。





「まぁ。テルを越える男が現れたってことじゃね?」




ギャルっぽい果奈ちゃんが言った。



「で。誰なワケ?」


………おっと。行ったゾ。Nice 果奈ちゃん!!


それでも、教えるのが恥ずかしいのかトイレの中を沈黙が包んだ。



気になるって……。


このまま言わないのかなぁー……。



そう思った時、いきなり恋ちゃんが口を開いた。



ゴクッ




「その人はぁ………………」





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