マシュマロな彼
そこまでメジャーじゃないといっても、人気なのは確か。
この列がそのことを証明している。
「やっぱりファン多いみたいだね」
「ほんと、すっごい人の数……」
「やっぱり、soulの人気が高いからかな??」
「そう…る、って誰だっけ??」
「soul知らないって……、INFINITEのボーカルなのに??」
「だって私、歌にしか興味ないんだよね」
姫香の話によると、そのsoulって人はINFINITEのボーカル兼リーダーで
グループ1人気が高いらしい。
ここにいる女の子も3分の1は顔ファンなんだって。
「そんなにかっこいいんだね」
「うんっ!!すっごくカッコイイの。まぁ、桜はユッキーがいるからね」
「もうっ」
夏の暑い日差しの中、受付を済まして会場内に入ると中は熱気がムンムンしていた。
暑さのせいなのかも知れないけど、それ以上に熱狂的なファンが原因みたい。
私達が入って暫くすると、会場内は満員になった。