マシュマロな彼



薄暗いライブ会場の中。


ファンの声がザワザワとしていて、隣にいる姫香との会話も困難になるくらい。



「あ~まだかなぁ??」

「ドキドキするね」



そんな事を言ってると、会場内の薄暗い灯りが、じわじわと消え始め会場内は真っ暗になった。



そして



ダン……ッ



暗闇を引き裂くようなドラムの音で、ステージ上の明かりがパッっと色づき

その中心に、何人かの人影が現れた。



「キャーーーーーー」



目を凝らさなくても、オーラで分かる。

ファンの叫び声が会場内をこだまして、一気に気温が上昇した。





何処へ行けばいいのだろう

迷ってばかりじゃ前に進めない

差し出された君の手が

一筋の光となって、俺を照らすよ

躓いたって、夢はきっとかなう

諦めない限り……




1番好きな歌が、生で私の鼓膜に響いている。




INFINITEのライブの幕開け……
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