マシュマロな彼





「ちょ、ちょっとー!!勝手に部屋の中歩き回らないでよー!!」




雪は、自己中というのか、天然というのか………。



まったく、世話が焼ける子だね。



「キャー桜のパンツ発見!!」



私の部屋から雪の大きな声が聞こえて来た。



………パ、パンツって。



「や〜め〜ろ〜!!」


「ハハハハハ」



それからしばらく、私のパンツを持って家中走り回る雪を、鬼のような形相で追い掛け続けた。




…………我ながら恥ずかしい。






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