マシュマロな彼




「桜?」



前にいる雪がふいに振り返った。



その声に過剰に反応して、ビクッ と肩が揺れる。


いきなり過ぎてビックリしちゃったじゃん。





「何?ゆ………」



雪の目に視線を合わせ、名前を呼ぼうとした瞬間………鼻を掠めた甘い香り。



気付くと目の前には雪の顔。


そして、唇には心地よい雪の唇。









………………雪のキス魔。





< 52 / 281 >

この作品をシェア

pagetop