マシュマロな彼





「おいしぃ?」



真っ赤になった私の顔を意地悪そうな笑みで覗き込む雪。



そして、真っ赤な顔の私の口の中には





フワフワの白いマシュマロ。



そう、さっき私の口の中に入ってきたものは、雪の大好きなマシュマロだったのだ。



勘違いしてしまった自分と、口移し……というものでマシュマロを貰ったという恥ずかしさで



またもや顔に熱が戻ってくる。



もう………。



雪と一緒にいて、真っ赤にならないときなんてないよ。


それぐらいまでに、つねに心臓がどきどきいうんだ。




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