マシュマロな彼
「ゆっ雪っ……ななな何するのよ!」
恥ずかしい。
顔が赤くなっていくのが自分でも分かる。
恋人になってまだ二日三日だっていうのに…。
しかも不意打ちだなんて…。
「あっ。桜、顔が真っ赤」
雪はというと、そんな私をからかってる。
一見何も知らない純情な男の子に見えるんだけど……、雪って案外。
そんな雪に私はいっつもからかわれてばっかりじゃない。
悔しい……。
「もうっ!!雪、なんなのよっ!?」
ムカムカして、ムカムカして。
テレを隠すように布団の中に入り叫んだ。