マシュマロな彼





「さくらぁ~、遅刻よぉー」



下からお母さんの大きな声がしてきた。



って、お母さんいたんだ…………。



すっかり存在を忘れていたよ。



って、そんな事はどうでもいいの!



部屋を出ると、すぐ側につまんなそうな顔をして突っ立っている雪。



「ゆきっ!!行くよっ~」




とにかく早く学校に行きたい私は、頭の後ろに手を挙げている雪の手を無理やりつかんで走り出した。



雪は、だらだらと付いて来ていたけど、少しずつ走り出して



気付けば私が雪に引っ張られる形になっていた。






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