マシュマロな彼
で、でも………
「ゆき?もう下ろしてくれて大丈夫だよ?鼻血も止まったし……」
ハンカチを鼻にあてながら、すぐ上にある雪の顔を直視しないようにして訴える。
こんなに注目されるのに慣れてない私……。
ちょっと、いや、結構恥ずかしいです。
しかも、所々からピリピリとした殺気が伝わってくる……。
「う~ん……。んじゃ保健室行こっか?」
雪はそう言ってニヤリと笑うと、保健室への方向へと歩き出した……。