マシュマロな彼




それは………

雪のほっぺをつんつんすること。



ふふふふふ………。

雪のほっぺをつんつんする事を考えると、どうしても顔がニヤけてしまう。


だって、みんなの前じゃ触れられないでしょ?





……それに雪は、グッスリ眠っている様子。



つんつんするぐらい…いいよね?

減るもんじゃないし。



私は、深呼吸をして

ええい!


意を決して、雪のほっぺへと手を伸ばした。




プニッ…………。



私の指が、雪のモチモチしたマシュマロみたいなほっぺに触れた。


き、き、き、気持ちいー!!


ほんと、マシュマロだよっ。

他に例えるとしたら……うん。子猫の肉球……。


そのくらい気持ちいの。


雪が寝てると思って、調子に乗った私は、その後も雪のほっぺを

触りまくった。



……だが、私は忘れていたんだ。


この世にほっぺを触られて起きない人なんていない事を。





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