優しい歌 ※.。第二楽章 不定期亀更新
「もしもし。
西宮寺……」
「おーいっ。
研修医、少し顔だしな」
指導医からの呼び出し。
「……はい……。
行きます」
そういって電話を切ると和羽が、
『休めないねー』っと視線を投げかけてきた。
僕は準備を進めて愛車に乗り、
夜の街を静かに走り出した。
真人君の事……。
瞳矢の事……。
僕の大切な二人の弟を思いながら願い続ける。
全てが何事もなく
穏便に終わってくれたらいいと……。