優しい歌 ※.。第二楽章 不定期亀更新
こんな僕は要らない。
今の僕は、偽りだらけ。
僕は僕であって僕じゃない。
……もういいんだ……。
僕が必要ないなら……それでいい。
サヨナラ、瞳矢。
サヨナラ、冬お兄ちゃん。
サヨナラ……僕の大切な人。
最期の願いを込めながら、
僕は、堕【お】とされていく感覚に身を委ねた。
暗闇の中、瞳矢と一緒に演奏した
あの優しい、懐かしい音色だけが
僕を包み込んでくれていた。