流れ星にねがいをこめて。
一章
ピピピピッピピピピッ

…ん〜。
私は朝が本当に嫌い。
でも容赦なくアラームはなり続ける。

ピッ!!!
アラームの音をかき消してくれた
女神様がいた。

「紗代ぉぉぉぉぉぉ〜」
…女神様じゃなかった。
私の名前を低いトーンで言ってるのは母。

「お母さんどうしたの?」

「どーしたもこーしたもないでしょ!
宏太も沙那ちゃんも裕樹君きてるでしょ!」

…………えーーーーーーっ?!

「うそ!!!やばいじゃん!
みんなまってー!」

なんでなんでなんで!
沙那怒ってるだろうな〜。

「朝ごはんは?」

もうわかってるでしょ?!

「いらない!」

「あ、そう。」

洗面してもう髪はいいっか!
制服に着替えて忘れ物はないよね?
確認してる時間がもったいない!

「いってきます!」

ごめんなさいごめんなさい。
怒ってますよね。みなさん。

…とこんな毎日を繰り返してるのは
私、青木紗代です。

「もぉ〜あんたは何回こんなことを…」
と呆れた風に言っているのは
私の親友中村沙那。

「これで178回目だぜ?」
そんなドヤ顔で言ってくるのは
私の幼馴染の相澤宏太。通称こうちゃん。

「…慣れた。」
少しそっけない態度するのは
木下裕樹。通称ゆう君。
実は沙那の彼氏!!

こんな私達4人は
小学校の時からの仲良しメンバーでした。
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