30分の待ち時間
「凄く美味しい!
おばあさん、美味しいです!」
「美味い!
こんなに美味いみかん、食べたことねーよ!」
「喜んでもらって良かった。
孫が大量に送ってきたのは良いんだけど、おじいさんと2人じゃ食べられないからね」
「そ、そんなにいっぱいあるんですか…?」
「段ボール10箱分」
「「多っ!」」
みかんは好きだけど、さすがに10箱は多い気がする…。
送る方も貰う方も大変そうだな…。
「もし良かったらお2人さん、持って帰るかい?」
「え?」
「段ボール1箱じゃなくて良いんだよ。
2個3個持って帰るかい?」
「良いんですか!?」
「構わないよ。
多くて食べきれないかもしれないからね」
「ありがとうございます!
太一はどうするの?」
「俺も貰います!」
「フォフォフォ、そうかい。
じゃあ持ってくるね」
その後あたしたちはおばあさんに、お互い3個貰った。
そしてお礼を言って、過去におばあさんが営んでいたという元駄菓子屋を出た。