好きで、言えなくて。でも、好きで。
「威叉奈の奴、どこに行ったんだ?医務室にはいなかったし。」
「入れ違いですかね?にしては、遅いですもんね。」
威叉奈が出ていってから数十分。
賭狗膳と早乙女は、戻りが遅い威叉奈を心配して探していた。
「一回部屋に戻るか。」
「そうですね………っきゃ!」
別ルートで威叉奈は戻っているかもしれない。
そう思って踵を返そうとした時、早乙女に物凄い速さで何かがぶつかって通り過ぎた。
「威叉奈?!あいつどうして」
「賭狗膳さん、追っかけて!」
「なんで?」
「涙!吹蜂さん、泣いてた!」
「はっ?」
急いで走っていた意味も、泣いてる意味も、賭狗膳と早乙女には分からないが、とりあえず尋常ではない事態のようだ。
「吹蜂…!」
「管理官?」
「賭狗膳……っ!?」
賭狗膳の顔を見た途端、棟郷の顔色が変わった。
屋上から威叉奈を追い掛けてきた棟郷は、見失わないように必死で2人に気付かなかった。
早乙女の声に我に返り、賭狗膳の存在を認識したのだ。
「入れ違いですかね?にしては、遅いですもんね。」
威叉奈が出ていってから数十分。
賭狗膳と早乙女は、戻りが遅い威叉奈を心配して探していた。
「一回部屋に戻るか。」
「そうですね………っきゃ!」
別ルートで威叉奈は戻っているかもしれない。
そう思って踵を返そうとした時、早乙女に物凄い速さで何かがぶつかって通り過ぎた。
「威叉奈?!あいつどうして」
「賭狗膳さん、追っかけて!」
「なんで?」
「涙!吹蜂さん、泣いてた!」
「はっ?」
急いで走っていた意味も、泣いてる意味も、賭狗膳と早乙女には分からないが、とりあえず尋常ではない事態のようだ。
「吹蜂…!」
「管理官?」
「賭狗膳……っ!?」
賭狗膳の顔を見た途端、棟郷の顔色が変わった。
屋上から威叉奈を追い掛けてきた棟郷は、見失わないように必死で2人に気付かなかった。
早乙女の声に我に返り、賭狗膳の存在を認識したのだ。