森の中のエメラルド

第五話 管理人の真実

聖司とリビングのソファーに向き合うように腰掛けた。

純麗「教えて、本当の事を。」
聖司「あぁ、全てを話すよ。」

聖司「初めて会った時のように、僕はあの森の管理人。祖父から受け継いだんだ。父さんから美咲笑さんの事を聞いた時、正直びっくりしたよ。新しい母親なんて一生できないと思っていたから。」(みくえ)
純麗「私も、父親なんてできないと思っていて。凄くびっくりしてる。それに、凄く不安なの･･･。」
聖司「不安なのは僕も一緒だよ。でも、これからは血が繋がってなくても兄妹だ。辛くても一緒に頑張ろう。」
純麗「せいじ･･･。うん。私聖司と一緒に頑張りたい！」
聖司「うん！一緒に頑張ろう。」

聖司はあの時と同じ笑顔で笑った。
もう聖司に恋は出来ないけれど、それでもいいよ。
これからは一緒に歩んで行けるのだから。

聖司の目はあるでエメラルドのようにキラキラ輝いているように見えた。
あるで森の中のエメラルドだ。