好きのカタチ
私は森川くんにとっかかる勢いだった
どっちにしろ、知り合いだってばれたんだ。いいよ。


「彼を離してください。」



私はたぶん、この時、冷たい目をしてただろう。


「お前が指図してんじゃねぇッ!」


殴られてもいいや。私自身がもう、罰せられるべきだから。



その時もう、彼が私みたいな人間をかばってるって知ってたから。
助けてもらうわけにはいかない。
彼が自らを犠牲にして、かばうほど、大層な人間じゃないもん。

だったら一緒に、殴られてやる。
顔面腫れようが、関節外れようが、とうでもいいよっ!




「「「ドゴォォッッッッッッ‼‼‼‼‼‼」」」


目を開けると、前の人間が倒れていた。




「…………ふぇ?」



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