好きのカタチ
 「あっ………佐藤くん。」


私は手を挙げて、佐藤くんに呼び掛けた。
私はかなり、緊張していた。




佐藤くんは気まずそうに笑顔を向けると、
友達と私の横を歩いていった。









 


嫌われたんだ。  私      









しばらく、フリーズしてしまった。

心の何処かでは、気づいていた。
佐藤くんはもう、なんとも思ってないかもと思ってしまう、私に。

でも、実際に現実を突きつけられると
まったく、違うものだった。



心の奥で怒っている私。
自分が悪いと後悔する私。
訳がわからない。


どうすれば、いいのかな。
とりあえず泣こうかと思った。


でも。




泪さえ、でてこなかった。
可笑しいな。悲しいはずなのに。
寂しいはずなのに。後悔してるはずなのに












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