好きのカタチ
 その次の日、私は友達と何もなかったかのように、下校途中のカフェでたべって帰ることにした。


「ねぇ?隣の隣の机、私たちと同じ制服じゃない?」


本当だ。なにやら、先輩っぽい


メニューをみながらふと、その人達の会話に耳を傾けてしまった

  



「そういえばさぁ?桃花、彼氏できたらしいよ!」




「えっ?まじで?」


「うん!何かね、相手から告白されたらしいよ」



「へぇ………いいなぁ。どんな人なの⁉」



「んーとね。部活の後輩で一年らしいけど
結構格好いいらしいよ


名前は………たしか?佐藤……龍……
なんとか。」





私の思考は完全にバグった。


やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい


 
何でだろう。
もう。分かってるのに。
全部知ってるのに。


知ってたのに。



  





「ごめんね。私、先帰るね。」



「あっちょっと?さくらっ⁉」
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