好きのカタチ
 私はクラスで窓際の席。後ろから3番目で
結構いい、ポジションを陣取っている。しかも隣はおとなしい、森川くん。授業中暇なときは窓の外をみて、ぼんやりしたり、ノートに落書きしてる。


授業開始から10分経過。飽きた。
私はふと、窓の外をみて、グラウンドを覗くと、Cクラスの男子がバスケをしていた。



あっ……ラッキー。


私は無意識にそう思っていた。
そんな、自分が嬉しいと思えた。





今までは。


最近では、何故かそれが嫌だ。と思う。
何故かこう……もやもやする。

彼が好きなのに。佐藤くんが好きなのに。




なんで?


今の私には分からない。今までは、あんなに佐藤くんを見ると嬉しかったのに。



可笑しいな。そんなはず、ないよね。




私は気のせい…ということにして、彼をみていた。テニス部なだけあって、運動神経がすごくいいな。



ゴールに入って、嬉しそうに、ハイタッチする姿がなんとなく、可愛い気がした。



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