好きのカタチ
 やっと終わった。解放感。 午前中の授業がやっと終わったのだ。

お昼っお昼っ…とやや浮かれぎみの私。




ガキだ。


それはそうと、お昼ご飯を食べながら友達と話すのは、楽しい一時だった。

誰だってそうだと、思った。


でも………



「……?あれ?森川くん?一人?」



今まで、気づきもしなかった。隣にいたのに、私は毎回お昼には教室から出てたから。


「あっ……うん。」


やや困ったような笑顔で私に接してくれた
私はその時、どんな顔をしていたのだろう
困ってたかな。笑ってたかな。


でも、哀れみがあったのは確かだった。



すごく失礼だけど


「ごめんねっ…‼気使ってくれたら…!
ダイジョブだよっ?」



森川くんは慌てて言い直したような。
でも、私が一緒に食べるわけにもいかないし、その時は引き下がった。


「………そう、なんだ…じゃあねっ!」


必死の笑顔だったと思う。酷い顔だったと思う。


あぁ。こんなとき佐藤くんはどうすんだろう。

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