僕たちの朝日

朝起きると隣に彼女がいるだけで、僕の心は満たされ、顔が緩む。
結婚適齢期の僕たち。大学時代から付き合っているが、最近は仕事の忙しさにかまけ、彼女をきちんと見れていなかった。ただ、なぜか僕は初めて会ったときこの子と結婚するのだろうと感じていた。
ようやく彼女を迎えにいけるとなると柄にもなくサプライズとして、二泊三日の旅行を計画した。そして昨日の夜、ついにプロポーズをし、婚約者となった。彼女の左手にはキラリと輝く婚約指輪。「長い間待たせてごめん」と言ったとき、彼女は「あなたから別れの言葉を聞くまで、どんな形でもあなたの隣にいるつもりだった」と言われ、彼女を苦しめた後悔にかられたが、手放すようなことにならなくてよかったと思った。


「……んん」

疲れさせた原因は自分にあることを自覚しているため起きそうで起きない彼女を起こすのは忍びないと思いつつも、ここの朝食はバイキング形式だから時間が決まっているから起こさないといけない。

「おはよう、朝だよ。」



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