オタクな彼とアニメ系(?)私。
「お風呂でたよー。
湯船、一応ためといたから。」
……?
何にも反応が帰ってこないので、首をかしげる。
と。
「りん!りん!!!
ごめんね、僕とりんは兄弟じゃないよ!!
やましいことなんて一切ないし、今からすることも近親相姦じゃないから!
本当にごめんね!
でも、お風呂の時のりん、可愛かった!」
しばし唖然。
「…………は、い?
お風呂の時の…ってどういうこと…。
説明、して?」
「りんがね、僕のことを詰ってるうちに突然きたデレのことです!
あまりのふい打ちに心が、死にそうなほど萌えました!
ごちそうさまです!!」
「ほう…。
貴様、私の愚痴を聞いていた…と。
どうしてくれようか。ん?」
「あ…。」
郁斗の顔が、たちまち青ざめていく。
「ご、ごめんなさい!
つい、出来心だったんです!
カツ丼ください!
自主します!」
……カツ丼…って…。
「ふ、ふふ…
カツ丼…ね…。
もう、仕方ないな
許してあげる!
代わりに、これからは絶対にしないでね!」