青い春の真ん中で
驚きの展開。


だけど、学校以外の場所で瀬戸くんに会えたのが嬉しかったりする…


「そういえば、どうして健斗くん私の名前…」


もしかして、めちゃくちゃ気の強い女がいるとか…

口の悪い凶暴女がいるとか…


そんな風に私のこと話してたとしたら。

不安になって、慌てて首を振った。


「や、やっぱり何でもないっ」


本人からそんな言葉を聞いてしまったら私…
絶対立ち直れない。


健斗くんは不思議そうに私を見た後、

「晴翔、俺は口堅いからな!安心しろ!」

自信満々に頷いている。


そんな健斗くんに、

「頼むから黙れ」

瀬戸くんが間髪入れずに答える。


2人のやりとりに、芽衣達は笑っているけれど、私はますます不安になるばかり。


学校じゃない所で、いとこの健斗くんと話す瀬戸くんは、男の子っぽくて学校よりも少しやんちゃな感じで、かわいかった。

知らない一面、初めて見る顔。

私が知らなかった瀬戸くんを、ひとつ知った。

それを嬉しいって、ちょっと思っちゃう私…変なの。
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