青い春の真ん中で
好きな気持ちをコントロールするなんて、できっこなかった。


恋をして、私は泣き虫になった。

大切にしたい相手を傷つけるという普段なら意味不明な行動をとってしまったり。

やきもちを焼いたり。

私の中にこんなに熱くて重い気持ちがあったなんて。


逃げ出しちゃう弱さがあったなんて。


知らなかった…


「歩成らしくないって言えばそうだけど。歩成のそういう部分、可愛いよね。晴翔の前だと意地っ張りで…いつもより幼くなるんだよ」


真紗希が笑いながら言った。



「え?そうなの?」


キョトンとする私に、

「そうなの!歩成、可愛いんだもん。晴翔がちょっかいかけたくなるのわかるわ」


沙由奈が笑いながら肩を組んできた。
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