青い春の真ん中で
想いがあふれる時
先週の金曜日に、あんな形で逃げるように瀬戸くんから走り去ったままで土日を挟んでしまった。
部活に来ているはずの瀬戸くんに会いに学校へ行こうかとも考えたけど、結局行かないまま。
月曜日の朝を迎えている。
教室の前に立ったまま躊躇する私の後ろから芽衣がそっと声をかけてきた。
「歩成ちゃん、大丈夫だよ」
芽衣に背中を押されてゆっくりと教室に足を踏み入れた。
まだ、来てないみたいだ。
自分の席に鞄を置いて…座ろうとした時、教室に入ってきた瀬戸くんの姿を視界の隅でとらえた。
気づかないふりで、席に着いた時瀬戸くんが席にたどり着いた。
恐る恐る顔を上げた。
瀬戸くんはこっちを見ない…
当たり前だよね。
あんな風に避けたのは私だもん。
でも、ちゃんと話さなきゃ。瀬戸くんに嫌な思いをさせたままでいいわけないよ。
「あの、瀬戸くん」
「晴翔!」
廊下から飛んでくる声。
また⁈
美織ちゃんとかぶった…
タイミングがいつもいつも…悪いというかなんと言うか。
せっかく、勇気出したのに。
瀬戸くんが美織ちゃんの方へ行くのを見る勇気がない…
机の中の物を取るふりをして、視線をそらした。
部活に来ているはずの瀬戸くんに会いに学校へ行こうかとも考えたけど、結局行かないまま。
月曜日の朝を迎えている。
教室の前に立ったまま躊躇する私の後ろから芽衣がそっと声をかけてきた。
「歩成ちゃん、大丈夫だよ」
芽衣に背中を押されてゆっくりと教室に足を踏み入れた。
まだ、来てないみたいだ。
自分の席に鞄を置いて…座ろうとした時、教室に入ってきた瀬戸くんの姿を視界の隅でとらえた。
気づかないふりで、席に着いた時瀬戸くんが席にたどり着いた。
恐る恐る顔を上げた。
瀬戸くんはこっちを見ない…
当たり前だよね。
あんな風に避けたのは私だもん。
でも、ちゃんと話さなきゃ。瀬戸くんに嫌な思いをさせたままでいいわけないよ。
「あの、瀬戸くん」
「晴翔!」
廊下から飛んでくる声。
また⁈
美織ちゃんとかぶった…
タイミングがいつもいつも…悪いというかなんと言うか。
せっかく、勇気出したのに。
瀬戸くんが美織ちゃんの方へ行くのを見る勇気がない…
机の中の物を取るふりをして、視線をそらした。