青い春の真ん中で
朝から何度もトイレに行く私。

「今日、ちゃんと話そうと思って…」

芽衣たちに告げると、


「うん。大丈夫、ちゃんと伝えておいで。きっと晴翔も何が起こってるのかわからず不安になってると思うから」

沙由奈が私の手を優しく握りしめた。


芽衣はもう涙ぐんでるし…


「まずは誤解を解いて。それから、自分の気持ちに素直になればいいから。私達は教室で待ってるからね」


真紗希が優しく微笑んだ。


「なんか…ごめんね、私が泣いちゃって。もう、朝からドキドキしちゃって」


芽衣が涙がこぼれないように上を向く仕草に、胸がじんとした。


「ありがと…なんか、友達っていいね、ほんと」


私一人じゃ、決心できなかった。

多分気まずいまま夏休みに入ってしまったと思う。


昼休みが来た。

いつもならお腹が減って仕方ないこの時間なのに。


今日はむしろ吐き気が…


屋上へ先に行って待つ方がいいよね…

そそくさと、屋上へ上がった。






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