青い春の真ん中で
「ギャップあり過ぎだし。気持ちいいぐらい俺の想像を超えていくのが面白くて。でも、ちゃんと心の中は女の子で…俺がこの子を守ってやりたいって思った」


顔を上げると瀬戸くんと目が合った。


「歩成のことが好きだよ。中身はもちろん、柔らかくて色素の薄い髪の毛も、この猫みたいな瞳も…」


うわ…
私、顔が熱い。


「あ、あのね…さっき有輝が変なこと言ってたけど、私、有輝とはその…そういうのやってないから」


そういうのってどういうのだよ…


言っておきながら、恥ずかしくなってきた。

私は何がしたいんだ。


瀬戸くんの顔が驚きから笑顔に変わっていく。


「そっか…よかった。俺、ちょっと嫉妬したし。もしそうでも全然、気持ち変わらないけどね。でも、有輝のことさっきより嫌いじゃなくなった。って俺、小っせぇ…」


目を逸らして瀬戸くんが笑った。




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