青い春の真ん中で
「それでさ、その遊びに行くの歩成も一緒に行かない?芽衣ちゃんとか沙由奈とか…あ!なんなら湘真も誘う?」


晴翔は何ともないような顔で言ってきたけど。

「え?行ってもいいの…?」

私は驚きで目を見開いた。



私もその仲間入りができるなんて…

感動!


「えっ?全然いいよ、ていうかむしろ来て?歩成と一緒がいいし」


晴翔…

「そんな、サラッといいこと言わないで!もったいないでしょ⁈」


晴翔の手をつかむ私に、晴翔はお腹を抱えて笑った。



そんな経験したことないんだよ。

なんかそういうの青春ぽくない?


すごくいい…

妄想しかけた時、ハッと我に返った。

いかんいかん…


しっかり現実を噛みしめなければ。



「夏休みが楽しみだぁ…」


晴翔と過ごす初めての夏休み。


ここがゴールじゃないね。

始まりだね。





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