青い春の真ん中で
青い春の真ん中で
補習も終わり、本格的に夏休みを迎えた。
毎日当たり前に会えていた晴翔に会えないのがさびしい。

こんな風に思うのは初めてかも。


約束もないから会えない...

理由もないから会えない...


自分の部屋のベッドの上であおむけになる。



携帯が鳴った。


『今日、部活終わった後に会える?』

晴翔からメール。


『どうしたの?なんかあった?』

返信すると、


『ただ歩成に会いたいだけだよ』

って返ってきた。



え?嬉しいんだけど。

会いたいってだけで会っていいんだ。


なんだそれでよかったんだ...


『うん!私も会いたい』


晴翔に会えるっていうだけで今日がキラキラと輝きだす。


何着て行こうかな。

服を選ぶのにも時間がかかる。



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