青い春の真ん中で
晴翔のお兄さんは、やっぱり晴翔に似ていた。でも、少し晴翔より切れ長の目で落ち着いた晴翔の大人版って感じ。


「光星(こうせい)、あんまりからかわないの」


美織ちゃんがお兄さんの腕を軽く引っ張った。


美織ちゃん、今日はちょっと雰囲気違う。
大人っぽい。


学校では爽やかな雰囲気だけど、今日の美織ちゃんは...女の人だ。


「とりあえず、着替えようか?」


男女別れて着替えに行く。



美織ちゃんは、黒いビキニ。

「セクシーだね。普段は、どちらかというと白いビキニのイメージだけど」

私たちは、美織ちゃんのビキニにくぎ付け。

しかもスタイル抜群。


「だって、大学生の女子たちに負けないように光星の目に焼き付かせておかないと」

美織ちゃんは真剣そのもの。


そっかぁ、不安だよね。
年上の女の人なんて私たちには脅威でしかないよ。


芽衣の水着はフリルのビキニ。
かわいいパステルカラーが芽衣にぴったり。


「かわいい。芽衣じゃなきゃ着こなせないわ」

みんなで拍手。



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